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事前調査 素材 裁断 縫製
香川県の東部(東讃地区)は日本一の手袋の生産地です。日本手袋工業組合によると、全国の手袋生産量の90%を、引田・白鳥・大内の3町で作っているとのことです。
そこで、地場産業の手袋を製造しているところを、実際に見学してみようと思い立ちました。
取り敢えず今日のところはアポなし突然訪問のため、作業行程とか素材とか。。。
系統だったご紹介は出来ませんが、こんな人が、こんなところで、どういう風にどんなこだわりを持って手袋を作っているのか、事前調査の結果をご紹介してみたいと思います。
本日13時に「こんにちは〜〜」
「おう!まああがれや」

「おじゃまします」てなかんじで、
工場の見学です。

入るなり革特有のにおいが・・・
その辺中雑然と、それぞれの工程の手袋が置かれています。
この方が例の社長です。
正面からは、い・ず・れ…
ちょうど防寒手袋の縫製をしていました。
『ごっつい指してるのに、えらい器用に動くなあ』
しばし、ぽえ〜〜っと眺めておりました。
物作りの現場って楽しいなあ。

その指先に見とれながら、へえー面白そうやんけ。わしにも出来るかな?
と、品のない言葉で内心つぶやいていました。
そやけど素人の私が見ても高そうな革やなあ。
ミシンの行き先が狂ったら要らんところに穴があいて、売り物にならんがな。
こらあ布の手袋と違って失敗は許されへんな。う〜〜ん、普段はイカツイおっさんやと思うとったが、仕事してる顔つきは真剣そのものや。ええ顔してるで。
いつぞやのスナックで会ったときの、うつろな焦点をしている人物と同じとは思えん…
皆さん、この取材が途中で消滅していたら、私も消滅したと思ってください。
このHPもいずれ社長の目にとまるだろうから、言いたい放題…やばいなあでも、ちょっと見る目が変わったな。

「社長、器用に指動くもんやね」
「そら〜おまえ、年期が違うがな」
「ふぅん、今年で何年になるの?」
「わしか?19のときに独立して手袋一筋や。今年で○○年目かな」
「ひえ〜〜!わしが生まれる前からやんけ!」
「こらおまえ、わしと一回り違うだけやろが」
「ハハハ。。。」

それがこの手袋。
「社長、これ高そうやな」
「小売値で13,000円かな」
「やっぱりな。ちょっと履いていい?」
「ああ、ええよ。革もええけど裏地もええのつことんやで」
「ほう、こら温いなあ」

「あっ!バッティング・グローブがいっぱいある」
見てみるとほとんどがネーム入りでした。
どうも野球チームの手袋のようです。
ほほうチームでそろえてるんだ。こらええな。
ユニフォームだけでなく手袋もそろえたら楽しいやろうね。
写真写しているときに奥さんが現れた。

あっ奥さん。こんにちは。お邪魔しています」
「いえいえ、ようこそ。写真撮ってんの?」
「ええ。いろんなバッティング・グローブがありますね」

「ここにもありますよ」
あらら!ちょっと待ってよ。
結構知ってる名前があるではないですか。
へ〜〜大学の野球チームもある有名なメーカー名も・・・「社長、これって直接のオーダー?」
「ああ、高校野球のチームのも作ってるで」
「・・・・・結構やるな」

「社長、わし地元に居ながら手袋作ってるとこ見たことないねん」
「いっぺん全工程見せてもらえんやろか」
「ええけど今忙しいねん」
「・・・・えらいぶっきらぼうやな」・・・

「そな言わんとなあ。見せてえな」
「しゃあないな。日曜日に来いや」

「ほな、日曜日の昼から見せてもらいに来るからね」
「ところでそれ何してるの?」
「仕上げしてんねん」
「ふうん。なんで手袋はいてするの?」
「手の脂がついたらアカンやろ。指紋付けとうないんや」

「……このこだわり……何も言えんがな」

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